アフリカのコンゴ川水系に生息する、鋭くとがった牙を持つ淡水魚『ゴライアス・タイガーフィッシュ(ムベンガ)』。
体長は最大2m、体重は最大70kgにも達すると言われています。この魚の最大の特徴は、鋭くとがった牙ではないでしょうか。
ピラニアと同じカラシンの仲間で、その鋭利な牙は一度噛み付くと離さないといわれ、人間を襲う事故が何件も報告されています。
ただし、ムベンガに対して悪いことばかりではないようです。地域の住民は食用として利用したり、ムベンガ目的で訪れる観光客が生み出すお金も大事な収入源です。
実はムベンガの特徴は牙だけではありません。自身の体内に特殊なステロイドホルモンがあり、自分の生息する環境によって進化させると言われています。
食欲が旺盛で力が強く引きがよいため、釣りのターゲットとしても人気で、その姿を一目見ようと世界中から怪魚釣りマニアが押し寄せています。
ワニのような鋭くとがった牙。
これはデカイ。
「ゴライアス(ゴリアテ)」とは旧約聖書の巨人と言う名に由来されています。その他にもゴライアスガエルなど巨大な生物の名に使われていますね。
また、日本にも稚魚が輸入されて、巨大な水槽が用意できれば熱帯魚とし飼育も出来ます。調べてみると飼育している方はけっこういるようです。
Jeremy Wade Catches Killer Goliath Tigerfish | TIGERFISH | River Monsters
アニマルプラネットの人気番組「リバーモンスター」でジェレミー・ウェイド氏が釣り上げた80ポンド(約36kg)のゴライアス・タイガーフィッシュ。
データ
呼び名 : 「ゴライアス・タイガーフィッシュ」「ムベンガ」「ゴリアテ・タイガーフィッシュ」「Hydrocynus goliath」「Goliath Tiger Fish」
分類 : カラシン目・アレステス科・ヒドロキヌス属
生息地 : コンゴ川、ルアラバ川、ウペンバ湖、タンガニーカ湖